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lastup date:201302011 長文一式追加

文字数(1〜5/6〜10/11〜15
    16〜20/21〜30/31〜40) other

:1〜5

偽りの薬
王の名は
逝き急ぐ屍
±0℃の空
死んだ時計
音を喰う蟲

:6〜10

君を欺く決意
振り下ろす悦び
鳴り続ける警鐘
壊れたステレオ
それなりの幸せ
なんという劣悪
落ちる鉛色の雨
嬉々として壊す
後悔で濡れた髪
愛さないつもり
暗闇の中数える刻
惨めな恋の始め方
過去の亡骸に花を
死に方を忘れました
暗がりに響く罪の音
古いベッドの軋む音
沈黙に蝕まれた部屋
踊れ、太陽の裏側で
疑心暗鬼を拗らせた
君の遺骸に囁く蜜事
蒼のほとりに響く警鐘
空は遂に光を通さない
切れない鎖を覆い隠す
その窓から星を投げて
歓喜と狂喜と疑心暗鬼
突き落とす絶対的存在
振り上げられた神の手
ゼンマイ仕掛けの仔猫
悲劇の所在を仄めかす

:11〜15

早く終われと今日を睨み
延ばした手から滴る赤色
その穢れなさを嫌悪した
果てがあるということは
五罪の塔にたなびく大鳴
誇りと傲慢に彩られし瞳
意味がないなんて生温い
君の言葉が放物線を描く
嘆くことで得られる平穏
死ぬために用意された理由
線路を挟んだ向こうに君を
真実に彩られた空蝉の彼岸
ドスンとひとり落っこちた
つま先から這い上がる後悔
少女はマッチに絶望を灯す
停滞する停滞する停滞する
水玉模様のカエルの王さま
喚いて詰って愛して哀して
凝った悪意を喉に詰まらせ
突き刺す愛撫と蔓延る諦観
悲しいほどに傾けられた期待
自分自身が傷つけた自分の骸
それは非生産性に満ち満ちて
振り下ろされた深紅のタクト
夜に喰われた手肢を引きずる
月から逃げる。星に出会う。
さて、どんな幸福を嘯こうか
馬鹿ね。私はもう居ないのに
その爪先からさえ拒絶が滲む
絶対王者の瞳を煌めかせる王女
差し伸べられた手が堕ちる前に
逸らされた瞳に悲鳴を飲み込み
何も変わらないなんて生易しい
その痛みの酔いしれ 歓喜した
想いが、愛で、穢れてしまった。
たった一人の我侭で引き裂いた旗
心地よいほどに打ち付けられた腕
また僕は、君を見失ってしまった
あなたが幸せであればいいと願う
流れる涙の美しさに救われていた
見放してくれれば、どれだけ楽か
貴女の血は甘いのか、と君が謂う
傷つきたくないなら沈黙すべきだ

:16〜20

疑問さえも、存在する余地の無い空
吐き出した空気の重さに耐えられない
嫌悪も醜態も絶望もすべて飲み込んで
ぼくらを生き長らえさせるための手段
こぽり と吐き出す、君への懺悔。
妥協点をまさぐる君の無遠慮な両腕
君の言い訳を噛み砕いて飲み干して
吐き出した空気の重さに耐えられない
いま通り過ぎたのは、あの頃のあたし。
無感動に君は、僕の奥底を責め立てる。
散った心の破片を集め、君に差し出すだけ
どうでもいい、なんて嘘はもう飽き飽きだ。

:21〜30

どこまでも行けるなんて、思っちゃいないよ。
笑っていたかった。君の背が、遠のくまでは。
君のその、唾棄すべき小聡明さに敬意を表して
さぁ、そんな愛だとかいう不可解なものは捨てて
それはまるで、まだ紐解かれぬ貴方の心のようで。
いい知らせも、悪い知らせも、どっちもいらない。
君の思い出の中に、僕がいないことを強く願うよ。
これから始まる地獄への絶望に呑まれ、立ち止まる。
君の汗ばんだ背中の感触は、もう他人のものだった。
その日の雨は、涙を隠してくれるほどには弱すぎた。
生きるためには、君がくれる新しい魔法が必要なのに。
きっと僕は、最後の最後で、君の名前を呼ぶんだろう。
これはたぶん、罰なんだろう。つまり、僕から僕への罰。
掻き毟った。赤く腫れあがった傷口を。酷く爛れた焼痕を。
叫ぼうとしても声が無かった。歩こうとしても足が無かった。

:31〜40

終わりたくないからと、しがみついた格子の間から見えた君の瞳は、
真夜中に、不用意に目を醒ましてしまった子供のような気分になった。
妥協し、過大評価されすぎた罪悪感。快諾し、過小評価しすぎた正義感。
ずっと黙っていたのだけれど、僕は生まれたときから君の事が大嫌いなんだよ。

:other

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